昨日、OpenAI プレジデントのグレッグ・ブロックマン氏がBig Technology Podcastにて、同社が 2 年間かけて研究を進めてきた重要モデルである「Spud(スパッド)」を自ら明らかにしました。
このモデルは OpenAI が 2 年間にわたり極秘で開発を進めてきたもので、直近で動画生成 AI「Sora」のサービスを停止し、計算リソースを集中投入した先が、まさにこの Spud であると言われています。
「Spud」とは直訳すると「じゃがいも」。このネーミングからは、かつて「Strawberry(いちご)」というコードネームから正式に「o1 シリーズ」として発表された事例も思い起こされます。だとすれば、Spud もまた次なる o1 となり得るのでしょうか?
Spud:OpenAI の秘蔵っ子
Spud とは何気ない名前に聞こえますが、米メディア『The Information』の報道やグレッグ・ブロックマン氏自身の発言によれば、Spud は「新たな基盤モデル(new pre-train base)」です。
ブロックマン氏は明確にこう述べています。「Spud を新たな基盤、つまり新しい事前学習モデルと捉えている。このモデルには、過去 2 年間の研究成果のすべてが凝縮されていると言っても過言ではない」
また、このモデルの進捗について、OpenAI CEO のサム・アルトマン氏は社内メモで「コードネーム『Spud』となる次世代 AI モデルの事前学習が完了した」と発表。同氏はこのモデルを「極めて強力で、今後数週間のうちに具体的な成果をもたらす可能性があり、世界経済を劇的に加速させるポテンシャルを秘めている」と評価しています。
Spud の開発を最優先するため、OpenAI は動画生成モデル「Sora」のサービスを一時停止し、貴重な計算リソースを Spud やその他優先プロジェクトにすべて回す決断を下しました。そればかりか、OpenAI は Spud を中核技術として、デスクトップ版「AI スーパーアプリ」の開発も計画しています。
現在までに集まった情報から判断するに、Spud は単なる小規模なアップデートではありません。
「大規模モデルの匂い」:感覚的表現が示す機能
Spud の来歴について触れたところで、その機能について言及しましょう。グレッグ・ブロックマン氏によれば、以下のような特徴があるとのことです。
新機能の解放:これまで不可能だったことが可能に。AI が「完全には理解できていない」ために何度も説明を要する、あの苛立たしい瞬間は消え去りつつあります。
より長い時間軸での対応:AI はもはや数分単位の短期タスクだけでなく、複雑で開放的、かつ多段階にわたる長期課題も自律的に処理可能です。
新たな基盤モデル:ブロックマン氏もアルトマン氏も繰り返し強調していますが、Spud の目的は単にチャットボットの性能向上にとどまらず、経済全体を加速させるための真に新たな基盤の構築にあります。
しかし、筆者が特に興味をそそられたのは、ブロックマン氏がある新語を使った点です。それが「Big Model Smell(大規模モデルの匂い)」です。
「大規模モデルの匂い」とは一体何でしょうか。なぜ感覚的な言葉が AI モデルに用いられるのでしょうか。
ブロックマン氏の言葉を要約すると、こうなります。「『大規模モデルの匂い』と呼ぶべき何かが存在する。モデルが実際に賢くなり、能力が向上すると、より人間に順応するようになり、その変化を『感じる』ことができるのだ」
平たく言えば、これは客観的な数値で計測できるものではなく、主観的な感覚です。つまり、この AI モデルは非常に使い勝手が良く、プロンプトを何度も微調整しなくても、ユーザーの意図を自然に理解してくれる、そんな感覚を指しています。
ネット利用者の反応:「真に『思考』する最初のモデルだ!」
謎めいたこの大規模モデルに対し、多くのネットユーザーから期待の声が寄せられています。
「これは真に『思考』する最初のモデルだ」
「『大規模モデルの匂い』という表現が素晴らしい。モデルが抵抗をやめ、人間と共に考え始めた瞬間、それはすぐに分かると感じる」
一方で、Spud が果たして GPT-5.5 なのか、それとも GPT-6 なのか、懐疑的な声も上がっています。
筆者の見解としては、Spud は GPT-5.5、あるいはそれに準ずるバージョン更新であり、OpenAI が GPT-6 へと飛躍するための「踏み台」である可能性が高いと考えられます。
読者の皆様は、Spud が GPT-5.5 にとどまるのか、それとも GPT-6 時代をいきなり切り開く存在となるのか、どうお考えになりますか?また、新機能として注目される「大規模モデルの匂い」からは、どのような驚きがもたらされるのでしょうか。
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